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特にテーマを決めずに、気ままにコラムを書いています。誤字や間違いもあるかと思いますのでお気軽にご意見ください。

【NO.14】 ウェブ・ユーザービリティについて

ウェブ・ユーザービリティについてコラムにまとめてみました。全10回。

第1回 目的・狙いを明確にする(2005.8.28)

Webを制作するには、まずはじめに
なぜWebサイトを作るのかを明確にする必要があります。

Webサイトを制作する目的を明確にして
その優先順位をつけることにより
より洗練されたWebを制作することが可能になります。

また、Webのサイトを閲覧してくれる想定ユーザー層を明確にする事も大切です。

性別、年齢、職業、閲覧環境、ユーザーのPC利用頻度・利用歴
など様々な要素です。

そして、ユーザーが閲覧する目的や閲覧後の動きを明確にする必要があります。

ターゲット層に合わせたデザインや実際の導線を予測してWebデザインに
反映させてゆく事が大切です。

今後のコラムで、Webデザインが進化してゆく中で忘れてはいけないユーザーの
操作性を考えた場合の基本原則を考えてゆきたいと思います。

 

第2回 シンプルなページ構成(2005.9.3)

Webページを制作する時には、各ページのリンクを意識した作りを心がけてください。

ユーザーが目的のページにたどり着きやすく迷子にならない工夫が必要です。

TOPページから、5クリック程度で辿り着ける様に心がけるべきです。
ページ階層が深くなりすぎないように注意して全体構成を考えてください。

また、どのページからもナビゲーション統一して
戻りたいページに戻りやすくする工夫も大切です。

もし、ページ数が多い場合にはサイトマップを設置すると親切です。

第3回 見やすいページにする(2005.9.10)

Webページで注意しなければならないのが文字情報の伝え方です。

文字情報は、読みやすく提供する必要があります。

文字情報が読みやすいページは、各ページのレイアウトに統一性があり、
文字が十分な大きさで、色のコントラストがしっかりしている事が大切です。

特に文字サイズは、レイアウト構成の為にサイズを固定化してしまうと
小さな文字が見えない人には不親切な作りになります。

fontタグやCSS等で文字サイズを固定する場合は
極端に小さな文字は使わないようにしてください。

出来れば、固定はせずにユーザーが好きな大きさで閲覧できるようにした方が親切です。

第4回 リンク先について(2005.9.18)

リンク箇所が分かりづらいページは
ユーザーが、全てのページをみる事ができなくなります。

一番基本的なリンクは、青色で下線のついたものです。
下線はデザイン的に避けられる事が多いですが
一般のテキストと区別しやすい作りを心がけたいものです。

また、リンク済みのテキストは色が変わった方が
無駄なページをユーザーが閲覧する可能性が減ります。

リンク先が、HTMLファイル以外の場合には
ファイル形式や容量を記載してあげた方がユーザーには親切です。

また、PDFなどプラグインが必要な場合には
プラグインのダウンロード先のリンクも近くに設置してあげると親切です。

リンクをストレス無く、自在に操作でき
リンク先が明確で、全てのコンテンツをユーザーが楽しめるWebを目指したいものです。

第5回 画像にalt属性で代替テキストをつける(2005.9.25)

画像には、alt属性で、代替テキストをつけましょう。

表示速度を上げるために画像を表示せずテキスト情報でWebを閲覧している場合や
音声出力してページを閲覧している場合などに活躍します。

alt属性で説明をつける際に注意したいのが説明い意味を持たせる事です。
画像のファイル名などにしていたり意味の無い説明にすると無意味なものになります。

画像にリンクが張ってある場合にはリンク先が分かるようにalt属性を
つけてあげると親切です。

第6回 titleを活用する。(2005.10.2)

HTMLのtitle要素はとても大切です。
一般的にはtitle要素に書かれた言葉は
検索エンジンにも一番重要な言葉と考えられ
検索結果にもリンク名として表示されます。

titleはページごとに設定する事が理想です。
ページごとに違う要素もtitleに反映された方が
プリントアウトしたり、ブックマークした時にも違いが明確になるので便利です。

また、最近は軽視されているmeta要素も必要最低限は、書き込んであげた方が
最新の検索エンジンには効果があります。

第7回 文字のコントラスト。(2005.10.9)

ホームページで文字を読む時には、テキストと背景色にはっきりとしたコントラストが必要です。

ディスプレイは、紙に比べ可読性が低いのでより意識してコントラストをつける必要があります。

コントラストをつけるためには明度と彩度を意識する必要があります。

文字と背景の明度差があるほど文字は読みやすくなります。

白のバックに黒の文字が見やすいです。

また、基本的に彩度の高い文字が目立ちます。
情報の重要度にあわせて使い分けたいものです。

 

ユーザーが、ストレス無く閲覧できるWebサイトを制作する事が大切です。

第8回 ナビゲーションのポイント。(2005.10.15)


ナビゲーションは、ユーザーがより快適にWEBを
利用できるようにしなければなりません。

その為のポイントは、現在地が分かりやすく元の画面に簡単に戻れる事です。
特に行き止まりのページ等が無いようにしましょう。

また、サイトを通して、ある程度共通した
インターフェイスを使ってユーザーが混乱しないようにするべきです。

ナビゲーションの位置や操作性が異なると
ユーザーは直感的に操作が出来なくなります。

ページが長い場合には、下部にテキストリンクなどで
フッダーメニューを設置すると便利です。

 

第9回 レイアウト。(2005.10.23)


Webのレイアウトは、サイト全体で一貫性を持っている事が大切です。

レイアウトの基本は、人の目の動きに従って行く事が基本である。
人の目は、Z型に動くので左上からZの字を書くように右下に動きます。

また、Webのレイアウトで気をつけたいのがスクロールの存在である。
PCでWebを開いた時に、そのまま表示されるエリアと
スクロールして表示されるエリアの違いを意識する必要があります。

そのまま表示されるエリアにナビゲーションや
重要な情報を設置する必要があります。

 

第10回 ユーザービリティの原則。(2005.10.30)

ユーザービリティの権威であるヤコブ・ニールセン博士は、
ユーザービリティの特性を次の5原則にまとめています。

1.初めてのWebサイトでいかに早く、正確に目的の作業を終わらせる事ができる。
基本的に学習しやすいWebサイトがユーザービリティが高いと判断できる。

2.学習した熟練のユーザーが決められた作業をいかに効率良く終える事ができる。

3.以前に学習したユーザーが、一度学習した内容を簡単に思い出せる。

4.ユーザーの操作によるエラーが起こりにくく自ら直ぐに復旧できる。

5.サイトを使ったユーザーがその作業、操作を楽しいと感じる。

リッチなWebサイトが増える中で
ユーザービリティを忘れずに取組んでゆく事が
最終的に利用者の立場に立ったWebの制作には大切な事です。

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