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特にテーマを決めずに、気ままにコラムを書いています。誤字や間違いもあるかと思いますのでお気軽にご意見ください。

【NO.29】Googleアンドロイド

2008年当時、Googleアンドロイドについて、コラムにまとめてみました。全10回。

第1回 Google Androidとは (2008.9.3)

Androidとは、Googleが2007年11月に発表した、
携帯電話向けのプラットフォームの名称です。

Androidの発表と同時に、米グーグルを中心として、
モトローラ、NTTドコモやKDDI、インテルなど、
30以上のの会社が参加している
業界団体「Open Handset Alliance」(OHA)が発足している。

各社が連携することによって、
より柔軟で快適な携帯電話のプラットフォームや
サービスの提供を図っている。

 Androidは、スマートフォンや小さな画面の携帯電話の両方を
ターゲットにしたソフトウェア群です。
OSやユーザーインターフェイス、ミドルウェア、
それにWebブラウザやアドレス帳といったアプリケーションなど、
次世代以降のスマートフォンに必要と考えられている
携帯電話用ソフトウェアの多くはこの中に含まれています。

、Androidは、完全にオープンなライセンスで
公開されていることが特徴です。

つまり、どのメーカーやキャリアでも、
自由にAndroidという環境を携帯電話端末に搭載して、
販売できることに大きな可能性を秘めています。

第2回 Google Androidの可能性とは (2008.9.13)

Google Androidにおいて、一番驚きと共に
可能性を感じるのが、ライセンス費が無料である点です。

携帯電話のプラットフォームの開発には
莫大な開発費がかかります。

その費用は、1機種あたり、数十億といわれています。

特に、日本国内の携帯電話業界は、非常に封鎖的で
諸外国とは、大きく異なる進化を遂げてきました。

その事が、世界で類を見ないほど、高度化されたモバイル技術を搭載した
携帯電話が開発される背景になります。
お財布ケータイやワンセグ放送、GPS機能などの機能が
すべて搭載されている携帯電話にも象徴されています。

今夏に、iPHONEがソフトバンクより日本市場に発売された事もあり
飽和した携帯電話市場にも、新しい波が訪れようとしています。

NTTドコモやKDDIがOpen Handset Allianceに参加していることからも
Google Androidの動きから目を離せません。

 

第3回 Google Androidの特徴(2008.9.21)

Androidの特徴は、Androidが「プラットフォーム」であることを
理解することが大切になります。

Android自体が何か特殊な機能があるわけではなく
アプリケーションを動作させるためのプラットフォームを提供します。

あらかじめ用意されたプラットフォームを使うことで
あらたなアプリケーションの開発がしやすくなります。

プラットフォームが共通化することで、アプリケーションに
共通の動作ができるため、統一感のあるユーザーインターフェイスの構築が
可能になります。

従来の携帯電話では、Flash等の技術を使いアプリケーション毎に
開発が必要であったため、メニューなどの一部の画面に限られていました。

Androidにより、ユーザーインターフェースがプラットフォームとして
提供されることにより
どのアプリケーションからも共通で使えるようになります。

 

第4回 Google Androidの画面(2008.9.27)

アンドロイドのデモ



実際に携帯電話に、Androidが搭載された時には、これらのデモのように動きます。

AppleのiPhoneの動きに非常に似ています。タッチパネルよる直感的な操作性や
画面表示の切り替えの処理などが共通して使えます。
そのため、様々なアプリで統一感のある操作性を体験できます。

携帯電話のスペックでも、快適にアプリケーションが動く環境を
Androidが提供することで、携帯電話で出来ることがより多くなります。

また、Androidが提供する環境で、ソフトウェア開発の環境がオープン化されるため
より多くの開発業者が、ソフトウェアの開発を手がける事が出来ます。

従来の携帯電話の開発環境は、各キャリア(電話会社)から多くの制約を受けています。
共通のプラットフォームになる事により、自由な開発環境が提供されるのです。

 

第5回 Android携帯電話「T-Mobile G1」(2008.10.5)

T-MobileおよびGoogleは、Googleの新OS「Android」を搭載する
初の携帯電話を正式に発表した。

フルサイズのタッチスクリーン機能、QWERTY配列のキーボード、
トラックボールが装備されているようで
Google Maps Street View、Gmail、YouTubeなどの
Googleの機能を搭載している。

特に、Gmailアプリケーションは、
新着メールのプッシュ通知が可能なようです。

全体的に、Googleの紹介ページを見る限りでは
Googleのサービスとの連携が非常に良く出来ている。

 

Android携帯「T-Mobile G1」
http://www.t-mobileg1.com/

Googleの紹介ページ
http://www.google.com/mobile/android/

 

第6回 Android携帯電話の便利さ(2008.10.12)

前回紹介したGoogleの紹介ページで、Googleのサービスとの連携が
非常に良く出来ている事を説明したが
現在の携帯電話に無くて、非常に興味深い機能がある。

途中で、携帯電話を放り投げるシーンがある。
つまり、携帯電話を紛失してもGoogleアカウントで
Googleのサーバ上にデータを持っているから大丈夫だと
プレゼンしている。つまり、情報が共有して使えるのです。

また、アカウントでログインした後に使う
スクリーンロックパネルを使った
プロテクト機能も便利そうです。

個人的には、Googleカレンダーとの連携が魅力的。
携帯電話と連携してスケジュールを管理するなら
やはり、プッシュ型でお知らせ機能が欲しいし
PCとの連携も必須です。

Googleの紹介ページ
http://www.google.com/mobile/android/

 

 

第7回 Android携帯を体験してみる その1(2008.10.18)

Android携帯を体験するためには
AndroidをPC上でエミュレーターを使って動作させる事が出来る
開発用のAndroid SDKをインストールします。

Google Androidのページ 
http://code.google.com/android/index.html

英語のページですが手順はそれほど複雑ではありません。

Google_top

上記のページから、右上のGetting Startedから
『Download the Android SDK』を選びます。

SDK

Android Software Development Kit License Agreement(利用規約)が
出てくるので、下ほどにあるI agree(同意する)をチェックして
Continue(次へ)を押します。

download

ご自身のPlatform(PC環境)にあったPackage(ファイル)を
ダウンロードします。

Cドライブ等に任意のフォルダを作成してください。
("android"等のフォルダを新設してください。)
フォルダ指定してダウンロードしてください。

ダウンロードしたzipファイルを任意のフォルダに
解凍します。
zipファイルから右クリックして
「すべて展開」を選びます。

wiz

ウィザードが立ち上がるので、先ほど作成した
"android"等のフォルダを指定します。

wiz2

展開先の選択の画面で、ファイルを下のディレクトリに
フォルダ名を指定します。

今回はここまで。

 

おまけ
Google I/O 2008 - An Introduction to Android

 

第8回 Android携帯を体験してみる その2(2008.10.25)

第8回 Android携帯を体験してみる その2(2008.10.25)

前回インストールした Android SDKの設定を
今回は実施したいと思います。

Cドライブに任意で新設したフォルダを確認してください。
中に新しいフォルダが出来ていると思います。
このフォルダ名を、メモ帳等にコピーしておいてください。

フォルダー

今回は『android-sdk-windows-1.0_r1』を控えます。

コントロールパネルからパフォーマンスとメンテナンスを選び
システムのプロパティを開きます。

詳細設定のタブの下側にある「環境変数」を選びます。

システム環境変数の「Path」を選びます。

システムのプロパティ

システム変数の編集から、変数値の欄に以下の文字列を追加します。

環境変数

システム変数の編集

;C:\android\android-sdk-windows-1.0_r1\tools
(上記は皆さんの設定で異なります。)
;C:\【新設したフォルダ名】\【解凍されたフォルダ名】\tools

上記の設定を確認するためには、すべてのプログラムから
アクセサリー、コマンドプロンプトを選んでください。

コマンドプロンプト

ここで「path」と打ち込んだ時に、先ほど設定した
pathが表示されれば、設定は完了しています。

 

第9回 Android携帯を体験してみる その3(2008.11.02)

『android-sdk-windows-1.0_r1』の中にある
emulator.exe
を実行。

このemulator.exeのショートカットを作成しておくと便利です。

いよいよ、Androidを体験してみます。
emulator.exeをダブルクリックしてください。

携帯電話の絵が表示されて、Androidが起動します。
起動には少し時間が掛かります。

起動しない場合には、
下記の起動しない場合に確認すべきことを確認ください。

【起動しない場合に確認すべきこと】

Documents and Settings
個人フォルダ名
Local Settings
Application Data

の中に、Andoroidのフォルダがあるか確認してみてください。
存在しない場合には、Andoroidフォルダを作成してください。
また、Andoroidフォルダの直下に、SDK-1.0フォルダを作成してください。

上記は、コマンドプロンプトから、emulator と打ち込むと
エラーが出ていますので、フォルダ名の設定を確認して
フォルダを新設ください。

Local Settingsが表示されていない人は
コントロールパネルのデスクトップの表示とテーマから
フォルダオプションを選び、表示タブから
すべてのファイルとフォルダを表示するを選んでください。

 

第10回 Android携帯のスキンを変更する(2008.11.09)

前回体験したエミュレータの携帯電話の種類を変更する方法があります。

すべてのプログラムから
アクセサリー、コマンドプロンプトを選んでください。

コマンドプロンプト画面で

emulator -skin QVGA-P

emulator -skin QVGA-L

emulator -skin HVGA-P

emulator -skin HVGA-L

と打ち込む事で、違うスキンを確認することが出来ます。

T-Mobile G1のレヴュー動画をみて、体験してみよう。

 

日本での発売日が楽しみです。

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