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【NO.7】 基本的な会社の会計を学ぶ

基本的な会社の会見について、コラムにまとめてみました。全10回。

第1回 はじめに(2004.3.14)

私自身、会社の会計には知識が無い。
本コラムを書く事により少しでも知識を
身に着けてみたいと考えています。

基本的な事からゆっくりと学んでいきたいと思います。
私も勉強しながら、本コラムをメモ程度に書きますが
最終的にはリンクを張って補完したいと思います。

まず、はじめに決算書とは何かを学んでいきたいと思います。

決算書は、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書
の3つがあります。

貸借対照表 (balance sheet B/L)
損益計算書 (profit and loss statement P/L)
キャッシュフロー計算書 (cash flow statement C/S)

貸借対照表は、ある時点での元手の状態を示すもので
損益計算書は、ある期間の損益を示すものです。

決算書には、勘定科目と呼ばれる5種類の項目があります。

貸借対照表には、資産・負債・資本が記載されます。
損益計算書には、収益・費用が記載されます。

次回は、貸借対照表・損益計算書について
もう少し学びます。

第2回 貸借対照表の基本(2004.3.21)

貸借対照表は、難しい表に見えますが、簡単に考えると
勘定科目によって記入する場所がきまっています。
左側に資産を記入し、右側に負債・資本を記入します。

左側の情報は、会社の集めたお金の状態を示します。
右側の情報は、会社のどのように集めたお金かを示しています。

資産は、お金の状態を示すものであるが
貸借対照表では、お金になる時間が早いほど
上に記入されている。

負債は、返済しなければいけないお金を示しており
資本は、株主から調達したお金を示しています。

損益計算書も、難しい表に見えますが、簡単に考えると
収益から費用を引いて利益を示している表です。

一番上になる売上高が、一番元になる収益科目です。

下に続く、売上原価・販売費及び一般管理費が費用科目です。

利益には、売上純利益、営業利益、経常利益
税金等調達前利益、当期純利益などがある。

参考資料

次回は、借方と貸方について学びます。

第3回 借方と貸方(2004.3.28)

資産や費用のように左側に位置するものを借方科目
負債や資本、収益のように右側に位置すものを貸方科目という。

賃借対照表の借方科目と貸方科目は左右で一致するようになっている。

会社の数字を考える場合に、会計処理では
複式簿記にて左右のバランスを一致させて記載される。

一つの数字に対して、2つの左側と右側の数字が
同時に記録される。

複式簿記では
(借方)現金預金 100 (貸方)借入金 100

のように記録される。

 

第4回 貸借対照表(balance sheet B/L)(2004.4.3)

貸借対照表は、左側に資産の部(借方)が記載され
右側に負債の部、資本の部(貸方)が記載される。

早くお金の増減が生じるものほど上に記載されるので
左側では、すぐに会社のお金になる流動資産と
時間のかかる固定資産の順で記載される。

右側では、1年以内に会社のお金が減少する流動負債
1年を超えて会社のお金の減少する固定負債の順で記載される。

資産の部
T.流動資産
U.固定資産
1.有形固定資産
2.無形固定資産
3.投資その他の資産
V.繰延資産

負債の部
T.流動負債
U.固定負債

資本の部
T.資本金
U.資本準備金
V.連結余剰金

の順番で記載される。

次回は、それぞれの言葉について学びます。

第5回 貸借対照表 パート2(balance sheet B/L)(2004.4.10)

流動資産:流動資産には、現金預金、受取手形及び売掛金
貸倒引当金、有価証券、棚卸資産、繰延税金資産などがある。

有形固定資産:建物や工場など実体のある固定資産である。

無形固定資産:営業権、特許権など会社にとって将来にお金の
増加をもたらすもの。

投資その他資産:子会社や関連会社の株式など長い間
売るつもりのなし有価証券のこと。

流動負債:主に1年以内にお金が減少する負債のこと。
支払い手形及び買掛金、短期借入金、未払法人税等。

固定負債:期限が1年を切っていない社債、長期借入金
帰還が1年より長い繰延税金負債等。

資本金・資本準備金:株主が出資した金額

連結余剰金:会社が自分で増やした金額

自己株式:資本の部にはマイナスで記載される。

次回は、損益計算書について学びます。

第6回 損益計算書 (profit and loss statement P/L)(2004.4.17)

損益計算書は、売上高から始まって、売上総利益、営業利益
経常利益、税金調整前利益、当期純利益などいくつかの利益がある。

当期に最終的にどれだけの利益が上がったかを示すのが
損益計算書の末尾にある当期純利益である。

販売された商品を仕入れたりした際にかかる費用を
売上原価という。
売上から売上原価をひいたものを売上総利益という。

売上総利益から販売費及び一般管理費を費用を引いたものが
営業利益である。

営業利益に営業外収益を加えて営業外費用を引いたものが
経常利益である。

第7回 キャッシュフロー計算書 (2004.4.25)

キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement C/S)は
下記のように区分される。

1.営業活動によるキャッシュフロー
2.投資活動によるキャッシュフロー
3.財務活動によるキャッシュフロー
4.現金及び現金同等物に係る換算差額
5.現金及び現金同等物の増加額(又は減少額)
6.現金及び現金同等物の期首残高
7.現金及び現金同等物の期末残高

キャッシュフロー計算書は、
会社が営業活動でどれだけお金を増やし
そのうちどれだけを投資につかい
あまったお金を何に使い、不足したお金を
どのように調達したかを表している。

営業活動によるキャッシュフローで
大切な数字は、税金等調整前当期純利益と減価償却費である。

第8回 収益性を分析する。 (2004.5.4)

収益性をみる為に大切な事は
会社がどれだけのお金を使って
それだけの利益を出したかを分析する事である。

収益性を測る代表的な指標に、ROE・ROAがある。

ROE(Return On Equity)とは、自己資本利益率の事である。

ROE=当期純利益÷自己資本

ROA(Return On Asset)は、総資本利益率の事である。

ROA=EBIT÷総資本

*EBIT=経常利益+支払利息 
(EARING Before Income and Tax 税金と利息を引く前の利益)

ROE・ROAが改善・悪化しているのかを調べるためには
回転率を調べることが大切である。

自己資本回転率=売上高÷自己資本
総資本回転率=売上高÷総資本

第9回 安全性を分析する。 (2004.5.9)

安全性とは、会社が倒産せず利息や元本を返済できるかどうかを
分析する事である。

分析は、賃借対照表の区分をもとに、お金の増減のタイミングを
比べる事によって判断する。

流動比率=流動資産÷流動負債
比率の目安は200%以上が望ましい。

当座比率=(流動資産−棚卸資産)÷流動負債
比率の目安は150%以上が望ましい。

固定比率=固定資産÷自己資本
100%以下が理想的、150%以下なら健全

インタレスト・ガバレッジ・レシオ=EBIT÷支払利息
1に近いまたは、1を下回る場合は相当危険である。

第10回 株価と会社の数字(2004.5.16)

決算書に載っている数字と株価を比較する事により
決算書から読み取れない情報を読み取る事ができる。

決算書の数値を株価と比較する場合には、決算書の数値を
一株当りの数値に修正する事が必要になる。

一株当りの当期純利益のことをEPS(Earning Per Share)といい
当期純利益を発行株式総数で割ったものである。

一株当りの純資産の事をBPS(Book Per Share)といい
純資産を発行株式総数で割ったものである。

株価が割高である場合には、将来株価が下がる可能性がある。
割安である場合には、株価が上がる可能性がある。

割高・割安の目安として、株価とEPSを比較した
PER(Price Earnings Ratio 株価収益率)がある。

PER=株価÷EPS

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